【2020年】親指テキスト入力端末として優秀なLinuxザウルス『SL-Cシリーズ』まとめ

SHARPのLinux Zaurus(ザウルス)SL-Cシリーズについてまとめました。
発売から18年以上経っても親指テキスト入力端末として優秀なデバイスです。

  1. OSに『Linuxを採用』したことでLinuxアプリケーションが動作。
  2. QWERTYキー配列のキーボード』を搭載しており快適な親指入力が可能。
  3. 重さ『300g以下』の軽量性。
  4. 連続7時間使用可能』なバッテリー性能。
  5. すべてが手のひらでできる』所有感。

Linuxザウルスはまさしく、キーボード、ディスプレイ、本体が一体化された手のひらサイズの極小パソコン。

日本の人たちはとても親切にしてもらいました。そして未来に住んでいるようだと感じました。
シャープ・ザウルスのような、Linuxを搭載してプログラムができる、信じられないようなデバイスがありました。
そういったものは文字通り、1時間先にある未来からきた機器でした。
新しいテクノロジー機器を熱心に探求する日本の人たちと出会ったことは、私にとってとても良い経験になりました。

台湾IT担当大臣 オードリー・タン

オードリー・タン「日本人は未来に住んでいるようだった」。台湾の天才大臣が語った来日時の記憶

 

SL-Cシリーズは発売時期によって大きく3つの世代がある。全8モデル。

国内第1世代(2002年): SL-C700
国内第2世代(2003年): SL-C750・SL-C760・SL-C860
国内第3世代(2004年): SL-C3000・SL-C1000・SL-C3100・SL-C3200

発売順はLinuxザウルスの歴史を参照。

それぞれのモデルの大まかな特徴は?

  • SL-C700はSL-Cシリーズの初代機。Cシリーズはクラムシェル(Clamshell)筐体のC?
  • SL-C750・SL-C760・SL-C860では、OSがOpenPDAにJavaVMがCVMに変更された。
  • SL-C1000はハードディスク非搭載モデル。バッテリー持続時間最長。
  • SL-C3x00系はハードディスク搭載モデル。4〜6GBの日立GST製CF型マイクロドライブ。

詳しくは ザウルス - Wikipedia参照。

バッテリー連続時間が最も長いのは?

SL-C1000はハードディスク非搭載モデルのため連続稼働時間が最長。

SL-C1000
 消費電力:2.3W
 明るさ最大時連続表示時間:約5時間
 明るさ最小時連続表示時間:約8時間

最軽量は?

SL-C750の約220gが最も軽い。

SL-C750
 質量:約220g

親指入力のしやすさは?

薄い方が使いやすいような印象を受けるが、実際に使ってみると『ある程度厚みがあった方が親指入力がしやすい』。
SL-C7xx系、SL-C8xxモデルは厚さが薄め、SL-C1000,SL-C300系はやや厚めになっている。

機種名 SL-C1000 SL-C3000 SL-C3100 SL-C3200
OS Linux(Lineo uLinux)
CPU Intel XScale(PXA270 416MHz)
表示 640×480ドット・3.7インチ65,536色 透過型システム液晶(バックライト付)

詳しくはシャープ公式サイトの モバイルツール Zaurus SLシリーズ製品比較表参照。

画面サイズはSL-Cシリーズ全てのモデルが3.7インチ。
以下の液晶保護シートがSL-Cザウルスに対応している。

バッテリーは標準バッテリーと大容量バッテリーの2種類がある。

  • SL-C860用の純正標準バッテリー:EA-BL06(950mAh)
  • SL-C3000用の純正大容量バッテリー:EA-BL11(2000mAh)

詳しくはザウルスSL-Cシリーズ電源バッテリーやACアダプタ入手方法参照。
2020年現在でも新品の代替品が入手できる。

WEPであればどの無線LANカードでも良いが、WPA/WPA2で接続するには特定の無線LANカードが必要になるので注意が必要。
有線LANはCFカードタイプのLANカードであればほぼ問題なく使える。

Linuxザウルスでは以下のストレージにデータを保存できる。

  1. 本体内蔵のフラッシュメモリ領域(最大64MB)
  2. 本体内蔵のHDD(※SL-C3x00シリーズのみ・最大6GB)
  3. コンパクトフラッシュタイプのメモリカード(最大4GB?)
  4. SDカードタイプのメモリカード(最大32GB)

SDカードはSDHCドライバを入れることで最大32GBまで使えるようになる。